こんにちは、モンキークルージャパン高山です。
コロナ禍において、海外から技能実習生や留学生の新規入国が大幅に規制され、
今まで彼ら彼女らが賄っていた労働力が不足したことにより、注目されているのが、
特定技能ビザ です!
2019年4月の入管法の改正により、新しい労働ビザである「特定技能ビザ(在留資格)」が新設されました。
従来、日本で働くことができるのは4年制大学や専門性を有する高等専門学校を卒業した技能を持った外国人だけが
就労可能でした。
または、25年以上前に「研修生制度」としてスタートした、本音と建前が混在する制度での就労が
主な外国人が日本で働くことが出来る、ビザでした。
※現在の「技能実習生制度」に関しては、また別のBLOGにて。
今回の特定技能ビザの新設により、従来より幅広い業務において外国人の労働が可能になりました。
これは、日本の労働力不足が顕著な業種として、下記の14の業種から受入開始され、
日本政府は5年で35万人の外国人労働者の受け入れを見込んだ少子高齢化の労働力不足解消に
日本全国の地方で期待されていました。
介護 | 60,000人 |
ビルクリーニング | 37,000人 |
素形材産業 | 21,500人 |
産業機械製造業 | 5,250人 |
電気・電子情報関連産業 | 4,700人 |
建設業 | 40,000人 |
造船・舶用業 | 13,000人 |
自動車整備業 | 7,000人 |
航空業 | 2,200人 |
宿泊業 | 22,000人 |
農業 | 36,500人 |
漁業 | 9,000人 |
飲食料品製造業 | 34,000人 |
外食業 | 53,000人 |
さて、日本政府肝いりでスタートした、特定技能ビザによる海外人材労働者確保、
初年度、5万人程度のビザ発給を想定していましたが、蓋を空けてみれば、
結果、2020年3月末時点で3,987人。
計画予算に対し、まさかの1割も未達成。。。
これ。。。民間だったら、プロジェクトリーダーだけでなく、チーム全員、無能の烙印を押されて、
出世が大きく遠のく事態ですね!
14業種の選定には、若干、政治的な忖度があったでしょうが、
制度設計的には、さすが、日本の官僚!! というほど、しっかりとしたものでした。
ではなぜ、上手く行かなかったのか。。。
それは、様々ありますが、1番の理由は、彼ら彼女らを日本へ送る、相手側の国の事情や国内法、
その国の海外へ人材を輩出する業界の既得権益やメリット・デメリットの把握。
これをどの国も一律に日本の新しい労働ビザを作ったから、我々のルールに則って、日本で働いてね!!!
という、「他国政府やその産業への配慮の欠如」というものが、原因だと私は思います。
コロナによって、帰国困難になった、元・留学生や元・技能実習生が、特定技能へビザ変更して、
新しい日本での仕事を見つけているので、少しづつですが、特定技能人材は着実に増えて来ています。
ただし、まだまだ、各担当省庁によっては、問題が山積み、というよりも、自分らで山を盛々にしている省庁も
見受けられます。
日本政府は、ワクチンパスポートの各国への根回しを上手に行っているようです。
経済回復のキッカケとして、オリンピック後、新規入国の再開が期待大ですので、
今後、国内の特定技能ビザの状況でどうなっていくのか、各国の行き来が戻ってきたら、目が離せないですね!
弊社の特定技能 実績業種
・外食
・飲食料品製造業
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